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『赤、黄、青のコンポジション』 モンドリアン作
シンプルは美しい・・・。
この絵画とは思えない幾何学的な構成は、モンドリアン以外に類を見ない。
だけど、今日では新造形主義の柱として注目されている。
イヴ・サンローランは、この絵画をファッションに取り込むことによって『モンドリアン・ルック』というスタイルを提唱した。
TOMMY GIRLなどで有名なトミー・ヒルフィガーの単純で直線的なロゴは、モンドリアンの影響を受けている。
世界的な児童書ミッフィーに見られる単純な線と色、色と色の使い分けは、同じオランダ出身のモンドリアンを受け継いでいる。
モンドリアンというアートシーンが、シンプル=合理的=美しいという図式を生み出したことはまちがいない。
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ピエト・モンドリアン(1872年-1944年)、オランダ出身。
見るモノを直線と原色だけで表し、対象をきわめて単純化した抽象絵画の新しいスタイルを切り拓いた。
オランダは、古くから海を埋め立ててできた平地に、人工物を並べた国だ。歴史的に合理的な設計をした建物が多い。そして、それらはどうしても「直線的」であり「単色的」なのだ。モンドリアンはそんな国で育った。
たとえば数学の世界において、「美しい数式」とか「エレガントな数式」というものがあるらしい。
アインシュタインの一般相対性理論における重力方程式も美しいといわれる。
ガリレイが言うように、数学は自然の言葉であって、アインシュタインはその美しい言葉(方程式)を発見したのである。
モンドリアンは、色と色、色と線の関係式、すなわち自然の美しい秩序を発見しようとしたのかもしれない。
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